〔食・農 応援プロジェクト〕エフエム山形 オリジナルコーナー番組

おしゃべりな畑

酒田市鳥海山麓「升田かぶ」

おしゃべりな畑3期生村上正敏

鳥海山の南麓、酒田市升田地区(飽海郡八幡町)では焼畑のことをカナと呼びます。かつて、このカナで栽培していたかぶをカナカブと呼んだり、ただカブと呼んだりして、食していました。
升田カブは、直径4cm程度、長さ15~20cm程度。青首ダイコンを小さくしたような形で、根の下部は、やや膨れ、曲がっています。細根が多く、鶴岡市櫛引地区の宝谷かぶにも似ています。どこから来たのか詳しい来歴は不明ですが、その昔、源平合戦に敗れた平家の落人が携えてきたものではないかともいわれ、少なくとも100年以上前から栽培されているようです。
この地区に在住の村上さんは、幼い頃に食べた升田かぶの軟らかく、とろけるような食感と味が忘れられずに栽培を再開しました。昔はよく、鯨汁や兎汁などにして食べていたのだそうです。鯨や兎が珍しいものとなった今では、同じように升田かぶも珍しい存在になり、現在では村上さんを含めて2,3軒の農家で自家用として栽培されるのみとなってしまいました。


また、焼畑栽培は大変な労力を必要とするため、本来のカナカブ、升田かぶといえるものはほとんど見られなくなっています。また、地元でさえも認知度が低かったため、平成21年秋から地元の産直施設「たわわ」に出荷してみたものの、ほとんど売れずに廃棄してしまいました。
しかし、食の親善大使である太田政宏シェフらから食材として素晴らしい価値があることを認められたことや、近年、様々なメディアから在来作物が注目されて来ました。


お家で簡単!升田かぶレシピ一例
「升田かぶのみそ汁」
葉付き升田かぶ・・・・・・2本
厚揚げ・・・・・・・・・・1枚
水・・・・・・・・・・・750㏄
焼き干し・・・・・・・・・2枚
味噌・・・・・・・・・大さじ3

1⃣焼き干しは内臓部分を取り除き縦割り、水に浸して中火にかける。
2⃣升田かぶは皮を向き乱切り、茎と葉は1.5センチに切る。厚揚げは湯通しして1.5センチに切る。
3⃣1⃣が沸騰したら乱切りのカブを入れて柔らかくなるまで煮る。
4⃣厚揚げ、葉、茎を加え、沸騰する直前に味噌を溶いて火を止めて出来上がり。


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八幡地区の在来作物を守り育てる会
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